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【読書】何故中国はAI大国になれるのか。(前編)す

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UEPiです!

最近「チャイナ・イノベーション」って本読んで面白かったので、勝手に内容を掻い摘んで紹介したいと思います!笑

まだ全部読んでないので、1章から4章まで。

f:id:UEPI:20190312233106j:image

 

1章:習近平国家主主席とデジタル強国路線

・「国家次世代人工知能オープンイノベーションプラットフォーム」が指定され、

百度(パイドゥ) ⇒ 自動運転

アリババ集団   ⇒ スマートシティ

テンセント    ⇒ 医療映像を中心としたヘルスケア

科大訴飛     ⇒ 音声認識

が国家の後押しにより分担された。

人工知能などの先端技術分野で中国企業の特許件数は2016年11万8千件、4年連続で世界首位。

 

2章:なぜ中国でイノベーションが生まれるのか。

・アリババのアリペイとテンセントのウィーチャットペイが熾烈な競争によって牽引したモバイル決済がすべての起点。
・膨大な人口による膨大な決済データにより膨大なデータが蓄積され、新たなサービスに活用。
・そこにベンチャーファンドの資金が世界中から集まり、人工知能(AI)などの先端分野のベンチャー企業が相次いで誕生。
iPhoneが発表された2007年のスマホ元年を皮切りに、中国ではシャオミを代表としたスマホメーカが台頭。
スマホが安価に買えるようになり、若い世代を中心に急速に普及。
・ネット利用者全体の9割がスマホ利用者で占めるようになる。
・クレジット保有率が低く、また銀行と消費者の間の決済に失敗が多く、
 この問題をアリババが仲介をすることで解決を図ることで安全で便利な決済(アリペイ)を実現。
・アリババは自社のプラットフォームでの行動データをシステムで自動収集し、個人の信用度を数値化。
・それにより、これまで銀行では少額な与信しか得られなかった国民が、信用度によって与信枠を申請できるようになった。
・個人情報の問題もあるが、利用者の大半は、アリペイが様々な利便性をもたらしてくれるため、個人情報の収集には寛容。

 

3章:アリババとテンセント:2大プラットフォームの企業戦略

・現在の世界の時価総額ランキングでは、アリババ7位、テンセント6位。

・テンセントのメッセージアプリ、ウィーチャット(WeChat)は2年余りで利用者が3億人を突破。

・テンセントはウィーチャット(WeChat)の世界200ヶ国の莫大なユーザー数を武器に、ウィーチャットペイを活用した決済や個人間送金サービスでアリババ集団と互角に渡り合う。

・アリペイとウィーチャットペイは中国モバイルの決済市場の8割以上のシェアを占める。

・この2社は流通、サービス、自動車、エンターテイメントにも積極的に進出し、利用者の囲い込みと自社のエコシステムの拡大を図った。

・7年以上かけて、アリペイは中国人民銀行から「決済業務許可証」を受領する。

・中国の法規制の特徴は、新しいサービスにはすぐに規制せずに、発展を見守り、後おいで規制する。日本の規制とは対照的。

 ・2013年他を圧倒するテンセントとアリババはサービスをすべて自社で提供することに限界を感じ、他企業と連携するオープンイノベーション戦略に転換。

・テンセントは、膨大なユーザーを基に、人と人、人と企業、人と設備、人とサービスを繋ぐプラットフォームとなる戦略を目指した。

・配車アプリの滴滴出行はこのプラットフォームを利用することで、4年あまりで1日の取引件数が1000万回以上に達した。

・テンセントとは対照的に、アリババは、アリペイとビックデータ等を基に、他企業と消費者を結びつけることで、自ら事業を立ち上げ、もしくは企業との戦略提携を通じて自社のビジネスや決済機能との結合をより密にする戦略を目指した。

 

4章:2強を追う先端技術企業

 ・配車アプリの滴滴出行は、機械学習ディープラーニング技術領域の有名な学者を含め、数百人の科学者を率いてビックデータ分析技術と独自の人工知能技術を活用したマッチングシステムやルート計画の最適化などの研究に取り組む。

滴滴出行はその他のライバルを引き離し、対抗できるのはアリババが出資する快的打車のみとなった。

・両社はキャンペーン合戦で熾烈な争いとしたが、消耗戦になると判断し、両社は合併する。

・そんな中ウーバー(Uber)が中国に進出。

・またもキャンペーン合戦、そして泥沼化し、両社は赤字となった。

・その結果、滴滴出行がウーバーの中国ブランドや業務データなどをすべて資産として買収し、ウーバーに見返りとして70億ドル払うことで決着した。

・中国市場に20億ドルで参入し、70億ドルを得たウーバーは名誉ある撤退となった。

 

かなり掻い摘んで内容を紹介しました。

 

UEPiの感想

ITが発展し、スマホが国民に普及したことで、様々なサービスが瞬く間に広がり、莫大な人口がある中国は、莫大なデータを手に入れることができる。それは日本の人口よりもはるかに大きい。また、規制が後からついてくるため、様々なサービスを立ち上げやすい。日本は既得権益があるため、何か新しいことをしようとすると規制が入るため、中国なイノベーションが起きづらいのだろうか。とか考えちゃいます。

また、こういった中国のIT企業の発展は、国が最初から後押ししていると思っていたのですが、そんなことは全くありませんでした。

むしろ、挑戦的な人々がITに未来を感じ、必死にもがき、サービスを通じて人々を豊かにしていく様子がありました。

ここには記載していませんが、ここまで成長した企業の山あり谷ありも描かれており、楽しく読むことができています。

また、アリババやテンセントの歴史を知ることで、今後日本ではどのような動きになるのかある程度予想できるのではないでしょうか。

例えば、LINEPayとか。完全にウィーチャットとやっていることが同じの様に見えます。

無料メッセージアプリでユーザー数を獲得し、そこから個人間送金やQRコード決済をしてますよね。

あとは、他社とキャンペーン合戦してたりとか。

きっとウィーチャットと同じようなサービスを打ち出してくるのだろうと思っています。

 そういえば、今日こんなニュースもありましたね。↓


中国WeChatを徹底的にパクる、フェイスブックの新戦略 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

めちゃくちゃ長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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